これであなたもクリエイター!?LINEスタンプを作るには(後編)
2019.03.28⇒2019.08.27追記
どうも。当サイトを運営している「みっしー」です。
前回の「これであなたもクリエイター!?LINEスタンプを作るには(前編)」では、LINEスタンプを作成するために必要なLINEクリエイターズマーケットへの登録手順を解説しました。
その後、実際に申請するためにイラストを描いていると、妻が「私も作りたい」と言い出したので、一緒に制作してみました。
今回はLINEスタンプのイラスト作りと、そのイラストをLINEスタンプとして申請し、審査を通過して販売するまでの手順を書き留めます。
イラスト作成
イラストを描くソフトは色々な種類がありますが、私が最初に使っていたのは「CLIP STUDIO PAINT PRO」というソフトです。
2019年8月現在はAdobe社の「Photoshop cc」と「Illustrator cc」を使用しています。
LINEスタンプは背景を透過させなくてはいけないので、データの拡張子がpngにできるイラストソフトならどれでもOKです。
CLIP STUDIO PAINT PROを起動して、新規作成をクリック。
新規作成の設定入力欄でLINEスタンプに必要な画像サイズ・解像度・用紙色をあらかじめ保存しておきます。
①必要サイズは下に記載します。解像度は「72」を選びます。
②用紙色は透明にします。透明なので設定画面の灰色が透けていますが、これでOKです。
③入力事項を登録します。
必要なサイズは3種類です。3種類すべて登録しておくと便利です。
画像 | 必要サイズ(px) | 必要数 |
---|---|---|
メイン画像 | よこ:240 たて:240 | 1枚 |
スタンプ画像 | よこ:370 たて:320 | 8枚/16枚/24枚/32枚/40枚 |
トークルームタブ画像 | よこ:96 たて:74 | 1枚 |
設定ができたらメイン画像を例にして解説していきます。
※画像はすでに作成したイラストデータで再現しています。
イラストを描くときはマウスではなく、ペンタブを使っています。
新規作成したメイン画像用紙240×240が表示されます。
余白を上下左右に10px分入れなくてはいけないので、少し余裕をもって描くようにします。
外枠の細い灰色部分が余白の10pxです。大体の感覚が掴めればOKです。
描きづらいので拡大します。
背景が透明だと下描きが見えにくいので、一時的に白塗りにします。
下描きします。
別レイヤーにペン入れします。
別レイヤーに色を塗ります。
足元に影を入れ、白塗りしたレイヤーを非表示にしたら、jpg形式で保存します。
【スタンプ画像のファイル名】
ファイル名は指定されているので、それぞれ適したファイル名を付けます。
メイン画像「main.png」
スタンプ画像「01~40.png」(枚数に応じて2桁の数字を付けます)
トークルーム画像「tab.png」
イラスト以外に必要なもの
①クリエイター名(50文字以内)
②スタンプタイトル(40文字以内)
③スタンプ説明文(160文字以内)
④コピーライト(50文字以内英数字のみ)
コピーライトは例えば「©missy」のような著作権マークと、名前を付けます。
【注意点】
クリエイター名、スタンプタイトル、スタンプ説明文は英語と、日本語の入力が必要です。
スタンプタイトル、スタンプ説明文は日本語で考えたら英訳しましょう。
私は英文に自信がないので、Google翻訳を使いました。
上の画像は適当に短い文を打っただけですが、Google翻訳は長文になると、精度が怪しいです。
この英文でいいのかな?と思う部分もありましたが、仕方がありません。
さあ、これで準備が整いました。
LINE Creators Marketのマイページ
LINE Creators Marketにアクセスし、右上の「マイページ」をクリック。
入力フォームに「メールアドレス」と「パスワード」を入力し、「ログイン」を押します。
マイページが開いたらページ左上の「新規登録」、またはページ下部の「新規登録」をクリック。
新規登録画面で「スタンプ」をクリック。
「スタンプ詳細」の項目に入力します。
先ほど英訳した「スタンプタイトル」と、「スタンプ説明文」はここで使用します。
英文が入力できたら、「言語を追加」をクリックして、「日本語」を選び、新たに追加された「スタンプタイトル」「スタンプ説明文」に日本語で入力します。
【注意点】
すでに登録されている(誰かが使っている)「スタンプタイトル」は登録できません。
いくつか候補を考えておくとスムーズです。
続いて「販売情報」を入力します。
ここで「コピーライト」と、「クリエイター名」を入力します。
【注意点】
「クリエイター名」は1アカウントに1つまでです。
このことを知らなかったので、先にイラストを完成させた妻が「クリエイター名」を決めました。
あとで自分のクリエイター名を追加しようと考えていましたから、がっかりしています。
もし自分のアカウントで複数の人とスタンプを作る場合は、さきに自分のクリエイター名でスタンプを1つ完成させておくか、最初から各自のアカウントで作成することをオススメします。
ライセンス証明の入力は登録するスタンプが二次創作である場合に、その許可証などを添付します。
また、登録するスタンプのイラストを使用しているURLがある場合は、URLも入力します。
「保存」⇒「OK」をクリックします。
アイテム管理画面に戻ってきます。
「送金先が登録されていません」というメッセージが表示されていたので、このタイミングで登録しました。
まず画面右側の「アカウント設定」をクリック。
私はゆうちょ銀行で登録したいので、「銀行振込」にチェックを入れ、下の欄にある「ゆうちょ銀行の方はこちら」をクリックします。
「記号番号から振込用の店名・預金種目・口座番号を調べる」をクリック。
口座の記号・番号を入力します。
表示された内容控えます。
控えた内容を入力し、「保存」をクリック。
「アイテム管理」ページに移動し、「スタンプ画像」を選択し、「編集」をクリック。
「ZIPファイルをアップロード」をクリック。
ファイルの保存先を選んで、アップロードしてください。
番号を選択して、1個ずつアップロードしていくこともできます。
ZIPファイルってなに?という方は、こちらの方法を試してください。(Windows10)
デスクトップ画面で右クリックして「新規作成」にカーソルを合わせ、圧縮(zip形式)フォルダーをクリックします。
すると、ZIPファイルが作成されます。
ファイル名は探しやすければ、何でも良いです。
スタンプ画像データをドラッグして、ZIPファイルの上で放します。(コピー)
解説画像ではスタンプ画像1枚ですが、実際に行う場合はアップロードするスタンプ画像をまとめてコピーします。
アップロードできたら「戻る」をクリック。
つづいてはタグの編集です。
それぞれのスタンプに適したタグを設定します。
タグ設定後「保存」をクリック。
タグ設定が終わったら、価格を決めます。
スタンプに関しての登録情報をすべて入力し終えたら、「リクエスト」をクリックし、同意事項を読んだ上でチェックを入れ、「OK」をクリック。
これで審査受付が完了しました。
審査結果は1週間程度で通知されます。
私と妻で1セットずつ申請しましたが、どちらも5日後に承認通知が来ました。
通知はクリエイターズマーケットに登録しているメールアドレスと、LINEに届きました。
もしガイドライン違反などがあった場合はリジェクト(差戻し)されるので、違反部分を修正して再度審査に出してください。
承認通知が届いたら、LINEクリエイターズマーケットにログイン。
ステータスが「承認」になっていることを確認し、表示されているスタンプ項目をクリック。
変更などがなければ「リリース」をクリック。
販売開始の確認画面が出てきますので「OK」をクリック。
【お疲れ様でした!】
これですべての工程が終了しました!
30分ほどでLINEのスタンプショップに反映されます。
自分のスタンプを検索してみてください。
あとがき
LINEスタンプの作り方を前編・後編にわけて紹介しました。
いざイラストを描き始めたら意外とこだわってしまい、妻のほうが先に描き上げて販売開始するという結果に。
ちなみにクリエイター名は「CAT LAND」です。
クリエイター名だけが心残りですが、仕方ないですね。
せめてもの抵抗でコピーライトだけ「©missy」にしました。
コピーライトはスタンプごとに個別設定が可能です。
ササっと描きあげる妻のイラストの方が、なんだか味がある気がします。
私が描いた「ロボット34号」は当サイトのマスコットキャラクターにします。